こんにちは、管理栄養士ライターのあんでぃです。
風邪をひいた際に、梅干しを食べられる方も多いのではないでしょうか?
日本の伝統料理である梅干しは、古くから風邪の際の食事や風邪予防のために食べられてきました。
そして、梅干しを製造する過程で生まれる梅酢も、風邪予防に効果的な食品といわれています。
そこで本記事では
- 梅干し&梅酢に含まれる風邪予防に効果的な成分
- 梅干&梅酢を使用したおすすめの食べ方、レシピ
について、栄養・健康管理の視点から解説と紹介をしていきます。
管理栄養士として病院で3年半勤務後「正しい栄養の情報をより多くの人に届けたい」という思いでライターへ転身。得意分野である栄養・健康管理に関する記事を中心に執筆活動をしている。動物園と相撲が好き。
Twitter:@andou0827
\甘くない、梅干し屋/
✔️ Amazonで探したい人はこちらをタップ!
✔️ 楽天ユーザーは梅ボーイズ公式 楽天市場店もチェック!
梅干し&梅酢で風邪予防効果が期待できる!
梅干しや梅酢には、多くの栄養成分が含まれており、摂取することで風邪予防効果が期待できます。
定期的に摂取することで、丈夫で健康的な体づくりをサポートしてくれますよ。
ちなみに、梅干し・梅酢どちらも塩分が多く含まれた食品ですので、摂取量には注意しましょう。
塩分を過剰に摂取すると高血圧や動脈硬化などの疾病にかかってしまうリスクがあるので、梅干しなら1日1〜2粒、梅酢なら1日30ml以内が適量です。
ただし、ご自身の体調の状態によっても適正量は変わるので、詳しくはかかりつけの医師や管理栄養士に相談をしてみましょう。
梅干し&梅酢に含まれる風邪予防に効果的な4つの成分
梅干しや梅酢には、風邪予防に効果的な成分が豊富に含まれています。
その中でも本記事では、下記4つの成分について解説します。
クエン酸
梅干し・梅酢に含まれる「クエン酸」には、疲労回復効果があります。
私たちの体内では、体を動かすためのエネルギー物質「ATP」を産生するために「TCA回路」と呼ばれる仕組みが備えられています。
ATPは、すべての生物の細胞内に存在するエネルギー物質です。
クエン酸は、このTCA回路を動かすためのサポート役として働き、回路の動きをスムーズにします。
梅干しや梅酢からクエン酸を摂取することは、エネルギーを多く生み出すことに繋がり、丈夫な体づくりの基礎となるのです。
クロロゲン酸
人間の体内ではストレスを感じた際、ホルモンの1つである「ACTH」が分泌されます。
梅干しや梅酢に含まれている「クロロゲン酸」には、ACTHの増加を防ぐ効果があるため、ストレス軽減に作用します。
能力を高めたり目標を達成するために適度なストレスは効果的と言われておりますが、長期間に渡るストレスは免疫力を低下させてしまい、風邪などの疾病にかかる原因となってしまいます。
日々の中でストレスを感じている方は、梅酢や梅干しを食べることで、免疫力低下にストップをかけられる可能性があります。
ポリフェノール
梅に含まれる「梅ポリフェノール」は、インフルエンザやコロナウイルスへのウイルス増殖抑制効果があります。
「紀州田辺うめ振興協議会」が発表した研究結果では、梅酢ポリフェノールがインフルエンザウイルスの増殖を、通常より100分の1に低下させると発表されています。
さらに、体温に近い温度で保温する試験では、増殖を1000分の1に抑えられるとのことです。
風邪のときに食べる「おかゆ」に1つ乗った梅干しをイメージする方が多いのではないでしょうか?
古くから、日本では梅干しは風邪や弱った体に良い食品といて愛用されてきました。
科学的にも、梅の成分は風邪に効果があることが立証されています。
有機酸
梅酢には、リンゴ酸やシュウ酸などの「有機酸」が含まれています。
有機酸は、人間が食べると酸味を感じる物質の1つです。
そんな有機酸には「整腸作用」があり、荒れた胃を整える働きがあります。
人間が摂取した食物を栄養素として吸収するのは「腸」です。
腸が元気でなければ、栄養素をきちんと体に取り込むことができず、免疫力が低下して風邪を引きやすくなってしまいます。
栄養素をきちんと体に取り込むためにも、有機酸を摂取して、腸の健康を整えることが重要です。
風邪・風邪気味の時におすすめの梅干し&梅酢のレシピ
風邪を引いているとき、梅干しの強い酸味はきもちをさっぱりとさせてくれます。
風邪ぎみのときにおすすめのかき3つのレシピをご紹介します。
どれも手軽に作れるため、ぜひ挑戦してみてください!
梅干し湯(梅白湯)
梅干し湯(梅白湯)とは、白湯に梅干しを入れただけのシンプルな飲み物です。
シンプルですが、
- 水分補給
- 梅干しの風邪予防効果
- 体の保温効果
の3つを同時に得られる優れもの。
3つとも風邪やインフルエンザ等に効果的なので、発病した際はこの梅干し湯を飲み、梅に含まれる栄養成分をしっかり摂取しつつ体の芯から温まりましょう。
材料
- 梅干し1粒
- 水 160ml
作り方
- マグカップに梅干し1粒と水を入れる(種は取り除いておく)
- 電子レンジで加熱する(500Wで2分、600Wで1分30秒が目安)
- 電子レンジから取り出したら、スプーンや箸で梅干しをほぐしながらかき混ぜる
- 完成
梅酢昆布だし
夜寝る前の1杯におすすめなのが、こちらの梅酢昆布だしです。
作り方はとてもシンプルですが、そのまま飲むも良し、ねぎやわかめを入れて食事の汁物としても使える万能な料理です。
喉に通りやすく体も温まることから、風邪をひいた際にもおすすめの一品ですね。
材料
- 顆粒昆布だし 2g(商品により調整)
- 梅酢 小さじ1
- お湯 200ml
作り方
- お好みのカップに顆粒の昆布だしと梅酢を入れる
- お湯を注ぎよく混ぜる
- 完成
梅酢香るたまご雑炊
梅酢香るたまご雑炊は、風邪で元気のない時でも食べやすい「雑炊」に、梅酢を加えてアレンジしたレシピです。
ほんのりと香る梅酢が、食欲のない風邪のときでも食欲を沸き立たせてくれます。
材料(2人前)
- だし汁 400ml
- ごはん 150g
- 梅酢 小さじ1
- 卵 2個
- 小ネギ 適量
作り方
- 沸騰しただし汁に炊いたごはんを加え、粒が柔らかくなるまで弱火で煮る
- 1に梅酢を入れる
- 1によく溶いた卵を回し入れる
- 卵に火が通ったら、お皿によそう
- 完成
下記では、梅酢を使用した抜群に美味しいご飯物レシピを紹介しています。
まとめ
今回は、梅干や梅酢に含まれる風邪予防に効果的な成分や、風邪のとき・風邪予防におすすめの梅レシピを紹介しました。
梅干しや梅酢には、クエン酸やクロロゲン酸など、風邪予防を助けてくれる成分が含まれています。
健康的な食生活のために、なるべく日常的に摂取できるように工夫していきましょう。
ただし、梅干や梅酢には塩分が比較的多く含まれているため、食べ過ぎには要注意です。
塩分量に気をつけつつ継続的に摂取をし、風邪予防をしていきましょう!
もし風邪をひいてしまった際にも、梅干しや梅酢は体調回復のために効果的です。
紹介したレシピもぜひ参考にしてみてくださいね!
\甘くない、梅干し屋/
✔️ Amazonで探したい人はこちらをタップ!
✔️ 楽天ユーザーは梅ボーイズ公式 楽天市場店もチェック!