こんにちは、管理栄養士ライターのあんでぃです。
- 吐き気防止には梅干しや梅酢が良い
- 乗り物酔いには梅干しが効果的
など聞いたことがある方も多いのではないでしょうか?
実際に、梅干しや梅酢は吐き気防止の効果が期待できる食べ物です。
そこで、この記事では
- 梅干しや梅酢が吐き気を抑えられる理由
- 吐き気防止のために梅干し・梅酢を食べる時の注意点
- 吐き気防止・解消におすすめの梅干し梅酢レシピ
を紹介します。
車酔いになりやすい方、飲むと吐き気を感じやすい方などは特に、本記事を参考に吐き気防止・解消に役立ててみてくださいね!
管理栄養士として病院で3年半勤務後「正しい栄養の情報をより多くの人に届けたい」という思いでライターへ転身。得意分野である栄養・健康管理に関する記事を中心に執筆活動をしている。動物園と相撲が好き。
Twitter:@andou0827
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梅干しや梅酢で吐き気を抑えられる!
梅干しや梅酢には、酸味成分である「クエン酸」が豊富に含まれていて、疲労回復に効果的であることはよく知られてますよね。
実は、クエン酸には酸味だけでなく、胃腸の働きを促進させる効能もあります。
疾病の可能性を除けば、吐き気は胃腸の動きが弱くなり、食物の流れが低下することで生じることが多いです。
ですので、クエン酸によって胃腸の動きを活発化させることで、吐き気を抑えることに繋がるのです。
また単純に、梅干しや梅酢は酸味によるスッキリとした味わいの食品です。
風邪やつわりのある妊婦さんなど、体調や食欲に不安のある方にもおすすめです。
吐き気の原因
吐き気は、胃腸をはじめとする消化管に何らかの異常をきたして起こるケースがほとんどです。
主に以下のような原因が考えられます。
- 食べ過ぎ・飲み過ぎ
- 食中毒・ウイルス性胃腸炎
- 逆流性食道炎
- 胃潰瘍・十二指腸潰瘍
食べ過ぎ・飲み過ぎのみならず、何らかの疾病の可能性もあるため、少しでも心当たりがある際はすぐに医療機関を受診しましょう。
食べ過ぎ・飲み過ぎ
誰しも、ついつい食べ過ぎ・飲みすぎてしまった経験があるのではないでしょうか?
1度にたくさん食べると胃が過剰に拡張し、胃壁に圧力がかかります。
胃は一定量の食物を消化するために設計されているので、限界を超えると正常な消化活動ができなくなり、吐き気を催すことになるのです。
食中毒・ウイルス性胃腸炎
体内に侵入した細菌やウイルスによっても吐き気が引き起こされます。
ウイルスや細菌の種類、感染した器官によっては、発熱や下痢の症状を伴います。
特に、水分を摂取してもすぐに吐いてしまう場合は脱水症状のリスクが高まるため、すぐに医療機関を受診しましょう。
逆流性食道炎
逆流性食道炎とは、胃酸が食道へ逆流し、食道粘膜に炎症が起こったものです。
加齢や飲酒、食の欧米化などが原因とされ、慢性的な吐き気や胸のむかつきなどの症状を伴います。
若年層でも発症することがあるため、吐き気や胸のむかつきなどが長期間続く場合には、医療機関を受診しましょう。
胃潰瘍・十二指腸潰瘍
胃潰瘍とは、一般的に「胃に穴が開く」と表現され、胃の粘膜が傷つきくぼんでいる状態のこと。
食事中や食後など、胃が活発に動いている状態で吐き気や嘔吐を引き起こします。
ストレスや食べ過ぎ・飲み過ぎ、ヘリコバクター・ピロリの感染などが主な原因とされています。
また、十二指腸潰瘍は、十二指腸の粘膜が傷つきくぼんでいる状態のことです。
胃潰瘍とは違い、吐き気や嘔吐などの症状が、空腹時や夜間時に現れやすいのが特徴です。
こちらは過労やストレスが主な原因とされています。
吐き気の防止・解消に梅干しや梅酢を摂取するときの注意点
吐き気の防止・解消のために、梅干しや梅酢を摂取する時の注意点は以下2つです。
- 食べ過ぎること
- 刺激があるものと一緒に食べること
食べ過ぎること
梅干しや梅酢は、塩分が多く含まれた食品です。
適量を超えて食べすぎると塩分過多になり、最悪のケースでは高血圧や動脈硬化、腎臓病の原因となる可能性があります。
また、妊娠中につわりの影響で「梅干しなら食べられる」という方もいるかもしれません。
しかし、妊娠中に塩分過多になると、いわゆる「妊娠高血圧」になる危険性があります。
妊娠高血圧が重症化すると、重大な合併症を引き起こし、母子ともに危険な状態となる可能性があります。
妊娠中に摂取する際は特に、適量を心がけましょう。
刺激があるものと一緒に食べること
梅干しや梅酢を摂取するだけで、完全に吐き気を抑えられるわけではありません。
胃腸に負担がかかり、吐き気のリスクとなるような
- 刺激の強いもの
- 脂っこいもの
と一緒に摂取しても、効果は薄くなるでしょう。
特に、刺激の強い食品は胃に負担をかけやすいです。
胃が弱っている場合や胃腸にトラブルがある場合、梅干しの酸味とスパイスの辛味が一緒になることで、余計に胃の不快感を引き起こす可能性があります。
その際は、梅干しや梅酢に頼りすぎずに、胃の調子を整えることを優先しましょう。
吐き気防止や解消におすすめの梅干し・梅酢レシピ
吐き気があって食欲がわかないという方に向けて、梅干しや梅酢の栄養素を摂取しやすいような、以下2つの簡単なレシピを紹介します。
- 梅干し湯
- 梅昆布だし
上記レシピは吐き気の予防にも効果的なため、食べ過ぎや飲み過ぎなどで吐き気が起こりそうな場合にも、あらかじめ活用してみてください。
梅干し湯
梅干し湯は、白湯に梅干しを入れただけの簡単なレシピです。
マグカップに梅干しを入れてチンするだけなので、吐き気であまり動きたくないという時でも活用できます。
材料
- 梅干し 1粒
- 水 160ml
作り方
- マグカップに梅干し1粒と水を入れる(種は取り除いておく)
- 電子レンジで加熱する(500Wで2分、600Wで1分30秒が目安)
- 電子レンジから取り出したら、スプーンや箸で梅干しをほぐしながらかき混ぜる
- 完成!
梅酢昆布だし
梅酢昆布だしは、梅酢でさっぱりとしながら、昆布の旨味も感じられるレシピです。
そのまま飲む以外にも、ネギやワカメを入れて食事の汁物としても使える万能料理となります。
材料
- 顆粒昆布だし 2g(商品により調整)
- 梅酢 小さじ1
- お湯 200ml
作り方
- お好みのカップに顆粒の昆布だしと梅酢を入れる
- お湯を注ぎよく混ぜる
- 完成!
以下の記事では、梅酢昆布だしに加え、梅酢を使用したバツグンに美味しい飲み物レシピを紹介しています。
梅酢のアレンジレシピが気になる方は、ぜひチェックしてみてくださいね!
まとめ
梅干しや梅酢などに含まれるクエン酸には、唾液や胃腸の働きを整えて、吐き気を抑制・防止する効果があります。
吐き気をもよおしたときには、梅干しや梅酢で解決できる可能性がありますよ!
ただし、梅干しや梅酢は塩分の多い食品であるため、摂取量には注意が必要です。
梅干しなら1日1〜2粒、梅酢なら1日大さじ1〜2杯程度が適量となります。
不安な場合には、かかりつけの医師や管理栄養士に相談してみてくださいね。
また、疾病などの理由によっては、梅干しや梅酢だけでは吐き気を抑えられません。
その場合、梅干しや梅酢などを食べて対策するのではなく、きちんと受診して根本的な治療を行いましょう。
日頃の体調管理も見直しつつ、梅干しや梅酢を活用して吐き気を予防し、毎日を快適に過ごしてくださいね!
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