こんにちは、管理栄養士ライターのあんでぃです。
夏に向けて気温が上がっていくなか、気になるのが熱中症ではないでしょうか?
熱中症は、子どもやお年寄りだけがなるものではなく、どの世代でも起こる可能性があります。
突然めまいや頭痛を感じたり、体がフラフラしたりしたときには、すでに熱中症にかかっているサインかも知れません。
そんな熱中症において、早めの対策や予防に役立つのが「梅干し」や「梅酢」です。
そこで、この記事では
- 梅干しや梅酢が熱中症予防になる理由
- 熱中症になった時の対処法
- 熱中症予防におすすめな梅干しや梅酢を使用したレシピ
について解説していきます。
梅干しや梅酢を活用した熱中症予防について気になる方は、ぜひ最後まで読んでみてくださいね!
管理栄養士として病院で3年半勤務後「正しい栄養の情報をより多くの人に届けたい」という思いでライターへ転身。得意分野である栄養・健康管理に関する記事を中心に執筆活動をしている。動物園と相撲が好き。
Twitter:@andou0827
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梅干しや梅酢は熱中症予防になる!
まず前提として、梅干しや梅酢は熱中症予防に効果的な栄養素が豊富に含まれている食品です。
熱中症になると、私たちの体に必要な
- カリウム
- マグネシウム
- ナトリウム
といったミネラルが失われた状態となってしまいます。
梅の実を塩漬けにして作る「梅干し」や、梅干しを作る際にできる副産物である「梅酢」には、こうしたミネラルが豊富に含まれています。
そのため、熱中症を予防するために必要な栄養素を1度に摂取できる食品と言えるのです。
そもそも熱中症とは?
熱中症とは、高温多湿な場所に長時間いることで、体温調整が働かなくなり発症するさまざまな症状の総称です。
人間は体内に熱がこもった場合、体温調節をつかさどる「自律神経」を働かせて汗をかきます。
汗は蒸発する際に熱を奪うため、体内の熱は汗によって外気へ放熱されていきます。
しかし、長期間高温多湿の環境下にさらされると体温調節機能が働かなくなり、うまく発汗できないことで体温が上がり続けてしまいます。
この状態が、熱中症です。
高温環境下にいた時や、いた後に起こる体調不良(倦怠感など)は、熱中症の可能性が高いと言えます。
熱中症は、最悪のケースでは死に至る可能性があり、また生存しても後遺症が残ることもある怖い症状です。
適切な対処法や予防法を知っていれば、重症化を防ぐことができ、後遺症のリスクも軽減させられるでしょう。
熱中症の要因
熱中症を引き起こす要因として、主に以下3つがあります。
- 環境要因
- 身体要因
- 行動要因
それぞれの要因について、詳しく見ていきましょう。
環境要因
まずは、環境の要因があります。
高温多湿な気候
熱中症は、気温が高く湿度が高い環境で特に発生しやすくなります。
日本の夏はまさにこの条件に当てはまり、気温が30℃を超える日が続くとリスクが高まります。
また、湿度が高いと汗が蒸発しにくくなり、体温調節が難しくなります。
直射日光
直射日光を浴び続けることで、体温が急上昇します。
特に、帽子をかぶらずに屋外で長時間活動することは非常に危険です。
遮蔽物がない場所での活動や、日陰を見つけられない状況はリスクを増大させます。
風の少ない環境
風が少ない環境では、体の熱が放散されにくくなります。
風通しの悪い場所や、閉鎖された空間での活動は注意が必要です。
エアコンのない部屋や換気が不十分な場所も同様です。
身体要因
身体の要因も、熱中症の発症度合いに関わってきます。
年齢
高齢者や子どもは、体温調節機能が弱いため、熱中症になりやすいです。
特に高齢者は、体内の水分が少なくなりがちで、熱を体外に放出する能力も低下しています。
子どもは体温調節のメカニズムがまだ完全に発達していないため、注意が必要です。
体調
疲労や睡眠不足、風邪などの病気にかかっていると、熱中症のリスクが高まります。
また、持病を持つ人や、薬を服用している人も注意が必要です。
特に、利尿剤や抗うつ剤などは体温調節に影響を与えることがあります。
体質
肥満の人や、汗をかきにくい体質の人も熱中症になりやすいです。
肥満の人は体内に熱がこもりやすく、汗をかきにくい人は体温を下げることが難しくなります。
また、体力が低下している人も注意が必要です。
行動要因
最後に、行動の要因についても見ていきましょう。
水分補給の不足
水分補給が不足すると、体内の水分が減少し、汗をかくことで体温を下げる機能が働かなくなります。
特に、運動中や屋外での作業中は、こまめな水分補給が重要です。
スポーツドリンクや経口補水液、また以下の記事で紹介している梅酢ドリンクを利用して、塩分も補給することが効果的です。
過度の運動や作業
暑い環境での過度な運動や重労働は、体温を急上昇させます。
特に慣れていない人や、運動不足の人が急に激しい運動を行うことは危険です。
適度な休憩を取り入れながら、無理のない範囲で活動することが重要です。
不適切な服装
厚着や通気性の悪い服装は、体温を上昇させる原因となります。
夏場には、軽くて通気性の良い服装を選び、帽子や日傘などで直射日光を避ける工夫が必要です。
また、屋外での活動時には、濡れたタオルを首に巻くなどして体を冷やすことも効果的です。
熱中症を発症した際の対処法
熱中症になった時の対処法は、主に以下の4つです。
- 涼しい場所へ避難する:風通しの良い木陰やクーラーが聞いている室内など涼しい場所へ避難する。
- 服を緩めて冷却する:服を緩めて体内の熱を放散させやすくする。氷や水で首や脇の下、太ももの付け根などを集中的に冷やす。
- 水分や塩分の補給:冷たい水やスポーツドリンクなどで、水分と塩分を補給する。
- 医療機関への搬送:意識がない場合や自力で水分摂取できない場合は、すぐに医療機関へ搬送する。
ちなみに、意識がもうろうとしている場合は、無理に水分補給をさせてはいけません。
すぐに医療機関へ連絡して、搬送の準備をしましょう。
本人が倒れた状況を知っている人が必ず付き添い、発症時の状況を的確に伝えられるようにしてください。
熱中症の予防法
熱中症の予防法としては、以下3つがあります。
- 水分補給をこまめにする
- 長時間の直射日光を避ける
- 室内換気に注意する
農作業やスポーツなど、たくさん汗をかくことが予想されるときは、こまめな水分補給を心がけましょう。
ミネラルも同時に取れるよう、市販のスポーツドリンクや経口補水液、また梅酢ドリンクなどが最適と言えます。
炎天下での作業が続くようであれば、日傘や帽子で直射日光を防いだり、服装も襟元を開けるなど体温を上げない、もしくは上がっても放熱しやすいようにしておきましょう。
また、直射日光がない屋内でも熱中症になる可能性があります。
扇風機などで空気を循環させたり、エアコンで温度を調節するなど熱を逃がす工夫をしましょう。
【夏におすすめ】美味しく熱中症を予防する梅干し&梅酢レシピ
ここからは、暑い夏の熱中症予防にもおすすめの梅干しや梅酢を使ったレシピを紹介します
- きゅうりの梅味噌和え
- 梅酢レモンソーダ
どちらも暑い時期にぴったりのレシピです!
きゅうりの梅味噌和え
きゅうりの梅味噌和えは、ハチミツと味噌の甘みに加え、梅の酸味が際立つ一品です。
味がしっかりとしているため、ご飯のお供にもぴったり。
夏バテで食欲がないときでもおすすめのレシピです!
材料
- きゅうり 1本
- 梅干し 1個
- A 味噌 大さじ1
- A はちみつ 大さじ1
- 大葉 適量
作り方
- きゅうりのへたを取ってビニール袋に入れ、きゅうりをつぶす
- ビニール袋の中で食べやすい大きさにちぎる
- 種を取り除いた梅干しをビニール袋の中にいれて、よくもむ
- 3を大きめの器に取り出し、Aをすべて入れて和える
- お皿に盛った後、上から白ごまを乗せる
- 完成!
以下の記事では、きゅうりの梅味噌和えに加え、梅きゅうりのレシピを紹介しています。
梅干しのアレンジレシピが気になる方は、ぜひチェックしてみてくださいね!
梅酢レモンソーダ
梅酢のレモンソーダは、どんどん飲めてしまう暑い夏にピッタリのレシピです。
しょっぱい梅酢とさっぱりとしたレモンの相性は抜群!
調味料と炭酸水を合わせるだけで簡単にできるため、お子さんと一緒に作ってみるのもおすすめです。
材料
- 梅酢 小さじ1/2
- 梅シロップ(ガムシロップで代用可) 小さじ1
- A レモン 輪切り1枚
- A 炭酸水 200ml
- 氷 適量
作り方
- 氷を入れたグラスに梅酢と梅シロップを入れる
- 炭酸水を加えて、スプーンで優しく混ぜる
- 輪切りのレモンを添え
- 完成!
以下の記事では、梅酢のレモンソーダに加え、梅酢を使用したバツグンに美味しい飲み物レシピを紹介しています。
梅酢のアレンジレシピが気になる方は、ぜひチェックしてみてくださいね!
まとめ
今回は、梅干し・梅酢が熱中症予防に効く理由や、おすすめのレシピなどを紹介しました。
熱中症は、子どもやお年寄りだけでなく全年代で起こる可能性があります。
夏場の時期は特に、長時間高温多湿な場所にいることは避け、こまめな水分補給を行いましょう。
熱中症の予防には、ミネラルを多く含む梅干しや梅酢が効果的です。
今回紹介したレシピなどを使い、無理のない熱中症対策をしてみてください!
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