こんにちは、管理栄養士ライターのあんでぃです。
- 梅酒には健康に良いと聞いたけど、本当に健康効果があるの?
- 梅酒はどれくらい飲めば適正量なの?
このような疑問をお持ちではありませんか?
梅酒は日本で古くから親しまれている伝統的な飲み物であり、自家製の梅酒を漬けるというご家庭もありますよね。
しかし、梅酒はアルコールや糖分が多いため、「本当に健康に良い効果があるのか」と疑問に思う方もいらっしゃるかと思います。
そこで本記事では、
- 梅酒の健康効果や適正量
- 梅酒のおすすめの飲み方
などを紹介します。
梅酒の健康効果について詳しく知りたい方は、ぜひ参考にしてみてくださいね!
管理栄養士として病院で3年半勤務後「正しい栄養の情報をより多くの人に届けたい」という思いでライターへ転身。得意分野である栄養・健康管理に関する記事を中心に執筆活動をしている。動物園と相撲が好き。
Twitter:@andou0827
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梅酒による健康効果・効能
梅酒はお酒であるため、体に悪いのではないかと思われている方も多いのではないでしょうか?
実は、梅酒は一概に健康に悪い飲み物とは言い切れず、むしろ適量であれば健康に良い飲み物として扱える可能性もあるのです。
具体的には、
- 高血圧予防
- 動脈硬化予防
- 食欲増進
などの健康効果・効能があります。
1つずつ、詳しく解説していきますね!
高血圧予防
梅酒には、拡張期血圧を低下させる効果があります。
拡張期血圧とは、体のあちこちから心臓のもとに血液が戻ってきて心臓が膨らみ、送り出す血液をためている状態のことです。
一般的には、「最低血圧」や「下の血圧」とも呼ばれます。
市販の梅酒を用いて行われた研究では、梅酒を6ヶ月間飲み続けたところ、「拡張期血圧が88.0mmHgから80.2mmHgになった」という報告がされています。
梅酒を飲むことで、高血圧予防の効果が期待できるとは驚きですよね!
ただし、梅酒に含まれているアルコールそのものは高血圧につながる可能性もある物質ですので、飲み過ぎには注意が必要です。
動脈硬化予防
梅酒を飲むことで、動脈硬化を予防する効果が期待できます。
これは、動脈硬化を促進させる物質を回収する「HDLコレステロール」を増加させる効果があるためです。
HDLコレステロールとは、一般的に「善玉コレステロール」と呼ばれるものですね。
梅酒を継続して飲み続けたことで、「2ヶ月後からHDLコレステロールが増加し、動脈硬化になりやすいかを示す値が低くなった」という研究も発表されています。
動脈硬化の状態が長期間継続されることで、心筋梗塞や脳卒中のリスクが高まります。
梅酒を飲むことで、動脈硬化の予防が期待できることでしょう。
食欲増進
梅酒が持つ特有の甘酸っぱさは、胃液や唾液の分泌を促し、食欲が増進されます。
特に食事の前に飲むことで、梅酒に含まれているアルコールが消化酵素の分泌や胃の血流を促し、消化運動が活発になって食欲増進につながります。
体調が優れなかったり蒸し暑さにやられたりして食欲が湧かないときには、食事の前に梅酒を一杯飲むのがおすすめです。
梅酒の助けを借りながらしっかりと健康的な食事をして、風邪に負けない丈夫な身体づくりをしていきましょう!
【毎日飲むと太る?】梅酒のデメリット
梅酒の健康効果を知れたところで、デメリットのほうも気になりますよね。
具体的には、梅酒には以下2つのデメリットがあります。
- 糖分が多くカロリーが高い
- アルコールによる胃の負担が大きい
糖分が多くカロリーが高い
梅酒は一般的に、製造の過程で「氷砂糖」や「黒砂糖」などの糖類を多量に使用します。
多いものだと梅1キロ・焼酎一升に対して、1kgもの砂糖が使われていることも…。
糖分が多いことでカロリーが高くなる傾向にあるため、飲み過ぎによってカロリー摂取量が多くなりすぎないよう注意しましょう。
ちなみに、梅酒作りに用いる焼酎は「蒸留酒」に該当し、基本的には砂糖を使用しない方法で製造されています。ただし、梅酒を作る過程で砂糖が加えられていることがあるため、この点にも注意が必要です。
アルコールによる胃の負担が大きい
これは梅酒に限らずアルコール飲料全般に言えることですが、アルコールを摂取しすぎることで胃や消化管に障害を起こす危険性もあります。
梅酒は比較的健康に良いとは言え、やはりお酒はお酒です。
その日の体調や、かかりつけの医師に相談しながら、適正な量を飲むようにしましょう。
【補足】太りにくい梅酒の飲み方
補足として、太りにくい梅酒の飲み方についても紹介しますね。
以下を意識されると良いでしょう。
- 低糖質の梅酒を選ぶ
- ストレートではなく、水割りやソーダ割りで飲む
低糖質の梅酒を選ぶ
今ではスーパーなどでどれを飲むのか迷うほどたくさんの種類が出ている梅酒。
その中には、糖質を抑えたものや砂糖を加えていないものもあります。
一般的な梅酒と比較すると、糖類が控えられているぶんスッキリとした味わいなのが特徴です。
ダイエット以外の部分では、甘いものが苦手な方にもおすすめできます。
ストレートではなく、水割りやソーダ割りで飲む
梅酒を飲む際、水やソーダなどで割ることで、比較的カロリー量を調節できます。
ダイエット中は、ストレートやロックで飲むことは控え、なるべく何かで割るようにしましょう。
梅酒を飲む際の1日の適正量
梅酒を飲む際は、コップ1杯程度が適量です。
日本では厚生労働省から適度な飲酒量として、1日平均純アルコールで約20g程度とされています。
市販されている梅酒はだいたい15%程度のため、計算すると概ね160ml、コップ1杯程度となります。
アルコール量の計算方法は、下記です。
飲むお酒の量(mL) × お酒のアルコール濃度 × 0.8
例)梅酒の場合:160ml×(15÷100)×0.8=19.2g
ちなみに、ビールの場合はアルコール量5%のもので500ml、ウイスキーの場合は43度のアルコール量で60mlとなります。
梅酒は、商品によってアルコール度数が変わる場合があるので、適正量はその都度計算してくださいね。
梅酒を飲むタイミング
梅酒は食欲増進の効果があるため、食前や食中に飲むのがおすすめです。
その一方で、飲むのを避けたい時間帯は下記です。
- 入浴前
- 運動前
- 就寝前
入浴・運動前にアルコールを摂取すると、血流が良くなる影響で酔いが加速し血圧が低下するため、めまいといった症状を起こしやすくなります。
また、アルコールを摂取した方が眠りやすいため、就寝前に飲んでいる方もいることでしょう。
確かに、アルコールによる入眠作用は存在します。
しかし、その入眠作用は3時間程度で切れてしまい、その後は覚醒作用によって浅い眠りとなるため、全体的な眠りの質が悪くなります。
梅酒を健康的に楽しむためには、食前や食中のタイミングで飲むのがおすすめです。
まとめ
今回は、梅酒の健康効果について解説してきました。
梅酒はお酒ですが、健康に良い効果のある成分が豊富に含まれているのが特徴です。
生活の中に取り入れ、日常的に摂取することで、健康な生活に一歩近づけるかもしれません!
ただし、アルコール分も多く含まれていますので、美味しいからといって多量に摂取すると、かえって逆効果になってしまいます。
適切な量を守り、他の食事とのバランスに気を使ったり適度な運動も心がけたりしながら、健康促進に繋げてみてくださいね!
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