こんにちは、管理栄養士ライターのあんでぃです。
この記事を読みに来ていただきありがとうございます。
梅酢って何?
梅酢ってどんな健康効果があるの?
こんな疑問をお持ちではないでしょうか。
梅干しを作る過程でおまけとして生み出される「梅酢」ですが、健康意識の高まりから食事に気を使う方が増えている今、梅酢の健康効果が改めて注目されています。
そこで、本記事では、
・梅酢とは何か?
・梅酢の種類
・梅酢の効果
について詳しく解説していきます!
管理栄養士として病院で3年半勤務後「正しい栄養の情報をより多くの人に届けたい」という思いでライターへ転身。得意分野である栄養・健康管理に関する記事を中心に執筆活動をしている。動物園と相撲が好き。
Twitter:@andou0827
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梅酢とは?
梅酢(うめず)とは、梅を塩漬けして梅干しを作る際に、梅から染み出たエキスのこと。
梅の爽やかさや塩味を感じられ、紀元前600年頃の中国の歴史書「書経」にも記載されているほど、古くから調味料として使用されてきました。
日本でも古くから親しまれており、味噌や醤油がない時代に代用品として使われていたともいわれています。
梅酢は、「酢」といいながらも一般的な穀物酢とは違い、水を全く加えず塩分の浸透圧のみで梅の成分が染み出したものになります。
梅を漬けるときの副産物として生成されるため、梅や塩に含まれる成分が多く含まれています。
梅酢の種類
梅酢には
・白梅酢
・赤梅酢
の2種類が存在します。
名前の通り「白」と「赤」の色によって区別され、生成方法やおすすめの使用方法が異なります。
見た目や味わいの違う2種類の特徴を理解して、料理に使ってみましょう。
それぞれ詳しく解説していきます!
白梅酢
梅干しをつけた時に最初に出てくるのが「白梅酢(しろうめず)」です。
一番に染み出てくるエキスのため、梅の爽やかな風味を感じられます。
色も白く調理に使っても変色しないため、調味料として使ってみましょう。
具体的には、ドレッシングや煮物などで塩味が欲しい時に使うのがおすすめです。
赤梅酢
白梅酢に赤しそを漬け込み、赤く色をつけたものが「赤梅酢(あかうめず)」です。
しそ独特の風味が感じられ彩りをプラスしたい時におすすめです。
梅酢を漬物やマリネに使う場合は赤しそを選ぶことで、見た目にも華やかな料理になります。
特に、カブや大根などの色づきを楽しめる野菜がおすすめです。
梅酢の作り方
梅酢は梅干しをつけた時に出てくるエキスですので、梅酢の作り方は、ほとんど梅干しの作り方と同じになります。
- 梅干しを水で洗い、水気をよく切る。
- 梅干しに塩をまんべんなく振りかけ、袋に入れて軽く揉む。
- 梅干しと塩を密閉できる容器に入れ、重し(梅干しの重さの半分程度が目安)を乗せる。
- 日の当たらない場所で保存する。
- 2〜3週間ほどで、梅干しが漬かった梅酢が完成。
ご家庭などで梅干しを作る際に、ついでに梅酢も作ることができます!
一般的な梅干し(白干し梅)を作った際は白梅酢、紫蘇漬けした赤い梅干しを作った際は赤梅酢になります。
梅酢は料理に活用したり、梅酢ドリンクにしたりできます。
捨てるのは本当にもったいないので、ぜひ残しておきましょう
梅酢の効果・効能
梅酢には、かなりの健康効果があります.
今回は以下の9つの効能に絞り、1つずつ分かりやすく解説していきます。
・疲労回復
・高血圧予防
・代謝向上
・抗酸化作用
・血糖降下作用
・疾病予防
・ストレスの緩和
・風邪の予防
・整腸作用
ただし、効果には個人差があります。全ての人に上記の効能あるとは限らないため、注意してください。
疲労回復(疲れにくい)
梅酢にはクエン酸が含まれており、疲労回復効果が期待できます。
運動すると乳酸が溜まって疲労感を感じますが、梅酢に含まれているクエン酸は、体内の乳酸の分解を助けてくれる働きを持っています。
おすすめの摂取タイミングは、運動前です。
薄めた梅酢を運動前に飲むことで、運動中のエネルギーの生成がスムーズに行われます。
運動後に疲れやすいと感じている方は、梅酢を摂取するのがおすすめです。
高血圧予防(血圧の上昇を抑制)
梅酢には、高血圧予防の効果があります。
2004年に発表された実験では、梅酢抽出物を摂取したラットは摂取していないラットに比べて血圧上昇が緩やかだったと発表されています。
高血圧の方からは塩分が多く敬遠されがちな梅酢が、高血圧に効果的とは驚きですよね!
また、梅から溶け出している成分「カリウム」にも血圧を下げる効果が期待できます。
カリウムは、体内にある余分な塩分を排出してくれる効果があるためです。
梅酢の素である梅は果物の中でもカリウムを豊富に含む食品のため、高血圧予防にもピッタリです。
代謝向上(ダイエット効果)
人間が太ってしまう原因は1日の消費カロリー以上のカロリーを摂取してしまうからですが、梅酢には体の代謝を向上させる効果があるため、ダイエット効果が期待できます。
体内には、炭水化物やたんぱく質をエネルギーに変換するための「クエン酸回路」と呼ばれるシステムがあります。
クエン酸回路は、その名の通りクエン酸を中心とした回路のことで、生物の代謝と密接な関わりがあります。
梅酢はクエン酸を豊富に含んでいるため、摂取することでクエン酸回路が効率よく回り、代謝が向上してエネルギー消費が促進されます。
抗酸化作用(老化防止)
梅酢には、植物の苦味や色素成分である「フラボノイド」が含まれています。
フラボノイドは、体を老化させる一因となる「活性酸素」への抗酸化作用があります。
活性酸素は人間が生きていく上で必ず必要な成分ですが、多くなりすぎると体にとっては悪い成分です。
老化のスピードを抑えるためにシワやシミ、生活習慣病などを気にしている方は、梅酢を積極的に摂取してみてはいかがでしょうか?
血糖降下作用(糖尿病予防)
梅酢は、糖尿病予防にも効果があると考えられます。
食べ物で上昇した血糖値は「インスリン」と呼ばれるホルモンによって低下します。
しかし、糖尿病の方や糖尿病予備群と呼ばれる方は、インスリンの感受性が低下しているため血糖値が下がりにくい状態です。
梅酢を飲むことで、低下してしまったインスリンの感受性が改善されることが分かっています。
いまや糖尿病は、日本の国民病といわれるほど患者数が増えている病気の1つ。
梅酢を摂取して、糖尿病の予防にも役立ててみてください!
疾病予防(胃がん予防)
梅酢に含まれている「シリンガレシノール」には、胃がんを予防する効果があります。
胃がんの一因であるピロリ菌の働きを抑える働きがあるためです。
ピロリ菌とは、人間の胃の粘膜に生息しているらせん形の細菌のことで、スクリューのような動きをするため胃壁を傷つけてしまうことがあります。
胃壁の傷がひどくなると胃潰瘍になり、最終的には胃がんになる可能性もあります。
胃潰瘍や胃がんを予防するためにも、梅酢はおすすめの食品です。
ストレスの緩和
梅酢には、ストレスを緩和する働きがあるといわれています。
人間の体内では、ストレスを感じるとストレスホルモンの1つである「ACTH」が増加します。
梅に含まれている「クロロゲン酸」は、ACTHの増加を防ぐ効果があるため、ストレス軽減に作用します。
私たちは会社や学校、通勤通学の電車など生活する中でストレスを感じる場面が多いですよね。
日々の中でストレスを感じている方は、梅酢を料理に使うことでストレスを和らげてくれるでしょう!
インフルエンザ予防(殺菌薬)
梅酢には、インフルエンザなどの風邪予防効果があります。
梅酢に含まれるポリフェノールは、インフルエンザウイルスの増殖を1/100まで抑制する働きや、消毒作用を持っているからです。
インフルエンザの予防として「うがい」が知られていますが、梅酢を10倍程度に薄めてうがい薬として使うのもおすすめです。
インフルエンザ予防のため、日々の生活に取り入れてみましょう!
整腸作用(便秘改善)
梅干しには、有機酸が豊富に含まれており、整腸作用があるといわれています。
有機酸とは、食品の中で酸味を示す物質の1つです。
梅酢には、
・クエン酸
・カテキン酸
・マグネシウム
など多くの有機酸が含まれており、それぞれに整腸作用があると言われています。
梅酢は酸味が強いので胃腸に刺激が強すぎるのではと思われがちですが、実際は胃腸にも良い食品なんです!
まとめ
今回は、梅酢とは何なのか、梅酢の種類や効果について紹介しました。
梅酢には多くの健康効果があり、子供から大人までおすすめできる食品です。
もともと梅干し自体が「1日1粒で医者いらず」といわれるほど健康効果の高い食品になります。
梅干しを凝縮したエキスである梅酢が、健康効果が高いことは間違いありませんよね。
調味料として使うことはもちろん、うがいなどに使用して日常の中でも積極的に摂取してみましょう!
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