
こんにちは、梅ボーイズの山本(@umeboys_2019)です!
「お家で昔ながらの酸っぱい梅干し作りをしてみたいけど、初めてのことだからうまくいくか不安…」
という方も多くいらっしゃると思いますが、ご安心ください!
この記事では、その作り方について初心者の方向けに詳しく解説していきます。



梅農家として、今までたくさんの梅干しを作ってきました!
失敗しないポイントと共に、これまでのノウハウを惜しみなくお伝えしますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
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梅ボーイズのリーダーで、和歌山県みなべ町で5代続く梅農家の三男。梅本来の味を生かした梅干しを後世に残すため、塩と紫蘇だけで漬ける梅干し屋を令和元年に創業。
家庭の梅干し作りで用意するもの



ご家庭の梅干し作りで用意するものはこちらです!
- 梅(完熟梅)
- 塩(天然塩がおすすめ)
- 梅を漬けるための容器
- 消毒用アルコール
- 梅酢(あれば)
梅酢はあればで構いません。
試してみたい人は梅ボーイズのオンラインショップで購入できますので、ぜひチェックしてみてください。
梅干し作りはまず梅選びが重要



梅干し作りは、何よりも梅選びが重要です!
冷凍の梅ではなく生の梅で。
そして、生の梅は「完熟梅」を使うと良いです!
完熟梅の特徴は、ヘタがないことですね。


「青梅はダメなの?」
という質問もあるかと思いますが、青梅の場合は皮が硬い梅干しに仕上がります。
いわゆる一般的な柔らかい梅干しがお好きな方は、農家直送の完熟梅を使うのがおすすめですよ!
YouTubeでは5月の撮影だったため冷凍梅を使ってますが、冷凍梅だと梅の中の膜が壊れており干した時にひしゃげてしまうので、できるだけ生の完熟梅を使うようにしてくださいね。
ご家庭での昔ながらの酸っぱい梅干しの作り方を紹介!



家庭での昔ながらの梅干し作りの手順は、大まかに言うと以下のとおりです!
- 梅を塩漬けにする
- 梅酢が上がってきたら、梅を天日干しにする
とっても簡単ですね。



ただ、こだわるべきポイントがいくつかあるので、以下で詳しく手順を解説します!
まずは生梅の重さを計算し、総量に対して18〜20%の塩を用意します。
例えば、生梅が500グラムであれば、必要な塩は90〜100グラムになる計算です!
※今回は18%の例で紹介します


ちなみに、お塩選びはとても重要で、塩によって梅干しの味が決まってくると言っても過言ではありません。
ポイントとしては、天然塩を使うことですね。
精製塩と比べて塩の旨味が段違いなので、天然塩を使うことで美味しい梅干しに仕上がります(詳しくは後述)。
梅を漬けるための容器は、除菌用のアルコールを使ってしっかり消毒しましょう。
拭かずに自然乾燥することで、除菌効果がアップします。


ちなみに、梅を漬けるのに使用する容器は、タッパーウェアのものがおすすめ!
密閉性が高く、家庭での梅干し作りに適しています。


もうちょっと大きめの容器がいい場合は、コメリの落とし蓋付きのものが、1,000円ちょっとくらいなのでお手頃です。


いよいよ、生梅に塩をまぶせていきますが、ここで梅酢が大活躍します!


梅酢には塩分が含まれているので、生梅の表面に梅酢を漬けることで、塩がまぶされたのと同じ状態になるんです。
※梅酢が用意できない場合、この工程は飛ばしても構いません




次に、生梅に天然塩を揉み込んで、容器に入れていきます。
ポイントとしては、生梅の表面に小さな傷ができるくらいしっかりと揉み込むと良いです。
それによって、梅酢が出てきやすくなり、美味しい梅干しになります。


ヘタの部分は意外と忘れがちなので、しっかり揉み込みましょう。


「梅酢と塩を両方使うと塩辛くなりすぎるのでは?」と思われる方も多いと思いますが、天然塩を使えばそこまでしょっぱくはならないので、ご安心ください!


最後に、残った塩を上から振りかけ、容器に蓋をしましょう。


美味しい梅干しを作るポイントとして、
① 梅酢を早く上らせて密閉状態にするために、塩をしっかり揉み込むこと
② 保存中の梅を空気に触れさせないために、密閉性の高い容器を用いること
があるので、ぜひ覚えておいてください!


密閉効果を高めるために、お皿を落とし蓋代わりに利用しましょう。
重さが足りない時は、お塩をジップロックに詰めたものを使うと良いです。


ここまで終わったら、あとは容器を直射日光の当たらない場所で保存します。
1ヶ月くらい経つと梅酢が上がってきて梅が漬かるので、そのあと天日干しをすれば梅干しの完成です♪
ちなみに梅酢に漬かった後はどれだけ寝かしてもOKで、実際にこの時は1年前に漬けた梅を使用しました!




干し方はとても簡単で、並べるだけです(笑)
その際ですが、7〜9月の3日間晴れが続く日に干すようにしましょう。




グレーのトレイは梅農家で使う梅を干すための道具になりますが、こちらが無くても、ホームセンターによくある道具で代用可能です。


ちなみに、破れてしまった梅も干してOK。
ちゃんと美味しい梅に仕上がりますよ!


1〜2日干したら、梅をひっくり返します。
その際、早朝に行うと朝露の影響で梅の表面に水分が付いていて、簡単にひっくり返せます。


トータル3日干したら、あとは完成した美味しい梅干しを存分に味わいましょう♪
昔ながらの酸っぱい梅干し作りで失敗しないポイントとは?



梅干し作りで失敗しないポイントを紹介します!
完熟梅を使う
ご家庭で梅干しを作る際は、なるべく完熟梅を使うようにしましょう。
青梅でも梅干しにはなりますが皮が硬くなってしまうので、できるだけ農家直送の完熟梅を使うと良いです。
ちなみに、完熟梅は生で食べても問題ないですが、青梅は生で食べると危ないのでお気をつけください!
天然塩を使って塩漬けする
塩漬けする際、使う塩は天然塩にすると美味しい梅干しに仕上がるのでおすすめ。
また、体に必要なミネラルを摂取するためにも、天然塩を使うのが理想的です。
精製塩か天然塩かどうかは、栄養成分表示の食塩相当量(塩化ナトリウム)の項目を確認することで見分けられます。
精製塩は、塩化ナトリウム以外は取り除く製法で作っていますので、 食塩相当量(塩化ナトリウム)の項目が99g程度とすごく多いです。
一方で、天然塩は精製塩よりも一般的に食塩相当量が少なくなります。
今回使ったお塩(天然塩)は、食塩相当量が91.4gでした。


保存中の梅はなるべく空気に触れさせない
美味しい梅干しを作るために、塩漬けして容器で保存中の梅は、なるべく空気に触れさせないことが重要です。
そのために、
・しっかり塩を揉み込んで梅酢が出てきやすくする
・落とし蓋を使う
といった方法を取るようにすると良いです!
早朝に干している梅をひっくり返す
干している梅をひっくり返す際は、ひっくり返しやすい早朝に行いましょう!
それ以外の時間帯は梅が乾いていて、うまくひっくり返せないことが多いです。
まとめ:家庭での昔ながらの酸っぱい梅干しの作り方
今回は、家庭で簡単にできる失敗しない梅干しの作り方を紹介しました。
昔ながらの酸っぱい梅干しをご家庭で作りたい方は、今回紹介した方法がおすすめですね。
ちなみに、上記の方法をより簡単にしたジップロックを使った梅干し作りもあるので、こちらも参考までに。
どちらも梅農家直伝の梅干しの作り方になりますので、みなさまの梅仕事に役立てば何よりの幸いです!



そして、僕が代表をしている梅ボーイズでは塩と紫蘇だけで漬ける甘くない梅干しや、美味しい梅酢などを開発・販売しております。
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