こんにちは、梅ボーイズの山本将志郎(@umeboys_2019)です!
梅の木の枝が伸びてきたので、剪定して手入れをしようと思っている方も多いのではないでしょうか?
梅の木の剪定は、梅の木を良い状態に保ち、大きくて立派な梅の実をならすうえでとても重要な作業になります。
ですが、
- 剪定するべき時期はいつ?
- どのように剪定すればいいの?
と疑問を感じている方も多いかと思います。
そこで今回は、梅の木の剪定が必要な理由や、剪定の時期・方法について詳しく解説していきます!
以前、友人の協力を得て剪定の動画をYouTubeにアップしたのですが、そちらの内容も踏まえつつ紹介していきますね。
自宅等で梅の木を栽培されている方、これから梅農家を目指したい方などにおすすめの内容となってますので、ぜひ参考にしてみてください!
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梅ボーイズのリーダーで、和歌山県みなべ町で5代続く梅農家の三男。梅本来の味を生かした梅干しを後世に残すため、塩と紫蘇だけで漬ける梅干し屋を令和元年に創業。
梅の木の剪定はなぜ必要?
まずは、剪定の必要性について見ていきましょう。
結論から言うと、梅の木の剪定は、めちゃめちゃ重要で必須の作業です!
梅の木も生き物なので、生きている限り芽が出て、新しい枝がどんどん生えてきます。
そうした枝を放っておくと、日当たりが悪くなったり栄養を効率よく運べなくなったりして、木が弱り梅の実りが悪くなることがあります…。
最悪の場合、害虫が繁殖するなどして枯れてしまうこともあるので、そのような事態を防ぐために剪定作業が必要になってきます。
梅の木の剪定は、美味しくて健康的な梅干しを作るうえで欠かすことのできない作業なのです!
梅の木の剪定時期と目的
剪定を行う時期ですが、梅の場合は冬に1回行うのが一般的です。
ネットや本では春や夏も行うと書いてあるところもありますが、梅農家だと冬の1回のみのところがほとんどですね!
時期としては、葉が落ちて新芽が生える前の12〜2月頃に行い、日当たりを良くして栄養を行き渡らせ、木の成長や花や実のつき具合をよくする目的で剪定をしています。
冬から春になり、樹勢(樹木の成長する勢い)を取り戻す前にあらかじめ剪定をして形を整えておくことで、梅の木の健康的な成長を促進できます。
冬の時期は樹勢がとどまっているので、木をあまり痛めずに剪定できるという利点もあります!
また、梅には古い枝に花や実がつかない特徴があり、古い枝を取り除いて新しい枝が伸びてくるよう促すことも必要です。
加えて、落葉後の冬の時期は木は枝の状態が見やすく、切り落とすべき枝とそうでない枝を簡単かつ的確に判断しながら剪定できるというメリットもあります。
梅の木の剪定に必要な道具
梅の木を剪定するうえで必要な道具について詳しく見ていきましょう!
具体的には、以下の道具を用意すると良いです。
剪定バサミ
剪定の際には必ずこの剪定バサミを用意しましょう。
梅の木は硬く、普通の家庭用ハサミで切るのは困難で危険です。
また、剪定バサミはなるべく切れ味の良いものを選ぶと良いです。
切れ味が悪いと、うまく切れず梅の木にダメージを与えてしまうことがあります。
剪定ノコギリ
剪定バサミで切れない太い枝や硬い枝には、剪定ノコギリを使用しましょう。
刃の長さは20センチ程度で、目は細かすぎず荒すぎない普通のものを選ぶと良いです!
脚立
手の届かない高い位置にある枝を切る際は、脚立を利用しましょう。
足場が安定していることを確かめ、安全をよく確認してから作業を行なってください!
高枝切りバサミ
また、手の届かない位置にある枝は、高枝切りバサミを使うと便利です。
特に、足場が悪く脚立の使用が難しいときに重宝しますよ。
切れ味も重要ですが、なるべく軽量コンパクトで持ち上げやすいものを選ぶと良いでしょう。
軍手
剪定の際は手をケガする可能性もあるので、軍手があったほうがいいです。
厚みのあるものを用意し、しっかりと手を保護して作業中の安全を確保しましょう。
梅の木の剪定方法
ここからは、梅の木の剪定方法について、手順ごとに解説していきます!
手順①:主枝を2〜3本にする
まずは主枝(しゅし)の剪定から行なっていきます。
主枝とは、主幹(1番太い幹)から枝分かれした、木の骨格となる枝のことです。
主枝は、通常2〜3本にするのがベスト。
動画では4本あったので、1本を切ることにしました。
切り落とす枝は、細いものを選ぶといいです!
また、主枝が同じ方向を向いている場合、上部で枝がどうしても当たってしまいます。
日当たりが悪くなる原因になるので、1本を残す以外は全て切り落としておくことをおすすめします。
手順②:主枝の先端を決める
主枝の本数を決めたら、続いてそれぞれの主枝の先端を決めていきます。
主枝からまっすぐ伸びている強い枝の部分が、主枝の先端になります。
主枝の先端の枝は、1本にします。
競合する枝は全て切り落としましょう。
手順③:主枝の先端を切り返す
主枝の先端を決めたら、続いて先端の部分を切り返します。
半分くらいのところの長さで切ると良いです。
切り返しが必要な理由は、枝が太くなるからですね。
梅の枝の特徴として、細いところから出る小枝は細くなり、太いところから出る小枝は太くなるところがあります。
サイズの大きい梅の実を作る際は、特にこの切り返しの作業が大事になりますよ!
手順④:逆行枝を切る
続いて、逆行枝(ぎゃっこうし)と呼ばれる枝を切っていきます。
逆行枝とは、主枝の背中側から出ている枝のことですね。
逆光枝は内側の枝の影になってしまうので、全て元から切っていきましょう。
手順⑤:亜主枝を切り返す
亜主枝(あしゅし)と呼ばれる、主枝から枝分かれした太めの枝に対しても切り返しを行ないます。
だいたい3分の1のところの長さで切り返しをしていきましょう。
亜主枝は、主枝1本に対して2〜3本のイメージで、左右交互に残すと良いです!
手順⑥:徒長枝を切る
ちなみに、上方向に勢いよく伸びている枝のことを徒長枝(とちょうし)と呼びますが、こちらは根本から全て切ってしまってOKです。
徒長枝は実がつきにく、樹形を見出す枝でもあるので、剪定で取り除いておきましょう。
まとめ
今回は、梅の木の剪定ついて解説しました。
冬場に剪定をしっかりと行うことで、枝に栄養を効率良く行き渡らせ、大きくて立派な梅の実を作ることができます。
剪定のやり方もそれほど難しくはなく、慣れてしまえば夢中になれる楽しい作業です!
梅仕事の一環として、ぜひ梅の木の剪定にも挑戦してみてくださいね。
そして、僕が代表をしている梅ボーイズでは塩と紫蘇だけで漬ける甘くない梅干しや、美味しい梅酢などを開発・販売しております。
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